倉敷市船穂町の柳井原貯水池に、近くの小学校児童がフナの稚魚を放流しました。
この放流は、船穂町柳井原地区のフナ養魚組合が行ったもので、子どもたちに地域の伝統産業を知ってもらおうと、池に近い倉敷市立柳井原小学校の全校児童、26人が招かれました。岡山市内の養殖業者から仕入れたフナは、体長5センチから10センチほどのゲンゴロウブナの稚魚でおよそ7,000匹が池に放流されました。児童は、養魚組合員に稚魚を水槽からバケツに1杯ずつ移してもらい、元気良く飛び跳ねる稚魚に驚きながらも、次々と池へ流していきました。船穂町柳井原地区は、大正時代に高梁川大改修で築かれた貯水池を利用したフナの養殖が盛んです。放流された稚魚は、2年ほどで成長し、身の太りが良くおいしいと評判の柳井原地区特産のフナになります。なお、地区では、毎年恒例のふなめし祭りが今度の日曜日(6日)に開かれる予定でフナの身をそぼろ風にした、伝統料理「ふなめし」が無料で振る舞われることになっています。




