クラレ倉敷事業所は、2日、保管処理が義務付けられているPCB(ポリ塩化ビフェニール)を含んだ絶縁油を誤って廃棄処分したと発表し、謝罪しました。
PCBは、電気機器用の絶縁油や、ノンカーボン紙などに使われているもので、現在は、新たな製造が禁止されているダイオキシン類の一つです。このたびの誤廃棄は、クラレ倉敷事業所の酒津地区で、2007年から2008年に行った施設の撤去工事の際に発生したものです。不要となった「屋外高圧受電遮断器」を廃棄する時に絶縁油の中に0・5グラムのPCBが含まれていましたが、PCBが含まれていないものとして2008年2月に近隣の廃油回収業者へ売却しました。取り違いの原因は、PCBの含有機器の管理データの登録記載ミスで、1月25日の照合点検中に判明しました。クラレ倉敷事業所は、1月28日に倉敷市へ報告しました。誤って廃棄されたPCBは、すでに、再生燃料油として燃焼されていますが、人体や環境にほとんど影響のない微量だったと言うことです。




