障がい者の労働力を今後の農業に活かす方策について考える研修会が玉野市で開かれました。
研修会は独立行政法人・農村工学研究所などの主催で開かれ、玉野市内の福祉関係者など150人あまりが参加しました。玉野市の黒田晋市長は「障がいのある人が普通に生活できる街をつくりたい」と話しました。玉野市にある知的障がい者施設のぞみ園では現在120人近くが施設を利用していますが、正規雇用の利用者はおらず賃金の低い軽作業に従事しています。働く意欲や能力があってもなかなか仕事がないのが現状です。研修会で講演した農林水産省の二階堂孝子さんは高齢化や過疎化で農業の担い手が不足している問題にふれ、障がい者の労働力が農業に活かされている事例を紹介しました。二階堂さんは、地産地消も進み農業が見直されている時代に働き場所を求めている障がい者は必要だと話しました。一方で、障がい者への農業訓練や専門の知識をどこで身につけるのかが今後の課題になると話しました。
研修会は福祉と農業をマッチさせる狙いで去年から開かれています。




