中国残留邦人の帰国後の今の暮らしぶりを紹介する写真展が、あす(28日)まで倉敷市役所展示ホールで開かれています。
写真は、岡山県出身の写真家宗景正さんが、関西に住む残留邦人を取材したもので、このうち県内在住5人の写真は倉敷で初めて展示されました。倉敷市在住の湯口和三さんは、3歳の時、旧満州で終戦を迎え、日本に逃げ帰る途中、中国人夫婦に預けられました。肉親との再会の決め手は、左耳の裏にあったホクロでした。9歳年上の姉が、家族に遺言していました。
同じく倉敷市在住の鴨井千代子さんは、家族で逃げ帰る途中、賊の襲撃に遭って離散しました。写真には、中国に取り残され苦難の人生を歩んだ人たちが懸命に生きる様子が映し出されています。
会場には、このほか日中友好協会や日本語教室倉敷の会の活動を写真で紹介しています。この写真展は、あす28日(金)まで倉敷市役所展示ホールで開かれています。




