日用品として生活のなかから磨かれていったデザインを持つ民芸品から、新たな生活デザインについて考えようというシンポジウムが倉敷芸術科学大学で開かれました。
このシンポジウムは、庶民の生活の中から生まれた日用工芸品である民芸作品から、新しいデザインを考えようと開かれました。シンポジウムには、倉敷民藝館の安井 昭夫館長をはじめ、大原 孫三郎や児島 虎次郎と交流があった家具作家後藤 喜美栄の孫にあたる後藤 正志さんのほか、倉敷芸術科学大学デザイン学科の教授らが、それぞれの考えを話しました。この中で倉敷民藝館の安井館長は「生活に根ざした日用品としての民芸品は、時代とともにそのデザインが変化していくべき。枠にとらわれずに自由な発想で現代の生活スタイルにあったものを提案するべき」と話しました。倉敷芸術科学大学では、今回のシンポジウムにあわせて今月25日と26日に倉敷駅前商店街の倉敷まちづくりセンターで倉敷生活デザイン展を開き、児島虎次郎のアトリエ「無為堂」で作られた木工作品をはじめ、倉敷芸術科学大学の学生や現代の木工作家らによる作品を展示することにしています。




