倉敷芸術科学大学芸術学部の卒業制作展が、倉敷市立美術館で開かれています。
13回目を数える卒業制作展は、今年の春卒業予定の92人による集大成が展示されています。工芸・デザイン学科では、手描き友禅による打掛をはじめ、染めと織りの作品から、ガラスのぐい飲みや備前焼の壷やオブジェなどガラス工芸と陶芸、イグサの魅力を伝える商品の提案など工芸デザイン作品が並んでいます。美術学科では、沖縄の宮古島の海を描いた日本画をはじめ、油絵や塑造などの大作が展示されています。映像・デザイン学科では、グラフィックデザイン、アニメーション、映像の3つの分野の意欲作が紹介されています。なお、今年の最高賞の加計勉大賞には、沖縄県出身の渡名喜(となき)孝太さんのアニメーション作品「ソニックアンプ」が選ばれました。映像の中に爽快感を表現したという作品は約7ヵ月かけて製作した労作です。いずれも、若者らしい柔軟な発想から生まれた作品ばかりでそれぞれの分野で4年間学んで習得した技術や努力が感じられます。倉敷芸術科学大学芸術学部の卒業制作展は、23日(日)まで倉敷市立美術館で開かれています。




