今年度の倉敷民藝館賞に選ばれた読谷山焼・北窯の作品展示会がきょうから開かれています。
読谷山焼・北窯は1992年、4人の窯元が、沖縄県読谷村に開いた共同窯です。今回の受賞は、沖縄の伝統と技法を継続し、共同で窯を維持しているほか、地元内外で陶芸を志す人の教育にも努力している点などが評価されました。会場には、4人の作陶家が手がけた茶碗や皿など1,500点が展示されています。材料は沖縄の赤土を使い、表面に筆や指で描いた唐草文様など沖縄古来の伝統的な幾何学模様を施した作品のほかに、粘土に白い土を組み合わせ表面に直線や円模様を描いた現代的なデザインの作品など、読谷山焼北窯は新旧織り交ぜた自由自在な作風に特色があります。倉敷民藝館賞は、外村吉之介・初代館長の志を継ぐために設立された賞で、隔年で実施され、今年度が9回目となります。この読谷山焼北窯展は、今月23日(日)まで倉敷市中央の倉敷民藝館で開かれています。




