倉敷市連島町出身の詩人薄田泣菫の没後65周年を記念した遺品展が倉敷市立美術館で開かれています。
薄田泣菫は1877年・明治10年に現在の倉敷市連島町で生まれ1944年・昭和20年に亡くなるまで詩人、編集者、随筆家として活躍した人物です。記念展は倉敷市が開いたもので泣菫の遺品展示としては4回目になります。詩や随筆作品のほか編集者時代に発掘した文豪達からの手紙などが展示されました。芥川龍之介や菊池寛らは泣菫が新聞の編集者時代にその能力を見出し文壇に送り出された作家です。今回、倉敷市で初めて展示されたのは斂葬式拝観記です。新聞記者時代に取材した明治天皇崩御の自筆の原稿です。記者としては大正元年から大正4年までと短い期間しか活動しておらず貴重なものです。また、このほか鹿子木孟郎や広瀬勝平など泣菫と親交のあった画家からの絵葉書も展示されています。倉敷市連島町出身の詩人薄田泣菫の貴重な遺品が並ぶ没後65周年記念展は今月19日まで倉敷市立美術館で開かれています。




