発達障がいについて広く市民に理解を深めてもらおうというフォーラムが倉敷市で開かれました。
このフォーラムは、倉敷発達障がい者支援センターなどが 初めて開いたもので、会場には市内の福祉・教育・医療分野の関係者や保護者など２５０人が参加しました。発達障がいとは自閉症や注意欠陥多動性障がいなどの総称で通常 低い年齢で発症するといわれています。最近では、幼児期に障がいの理解がなされなかったり誤った対処をしたために後に登校拒否や非行などに陥る二次障がいのケースが問題視されています。フォーラムでは、現在愛媛県で自閉症などを対象としたクリニックを営む児童精神科医の藤岡 宏さんが「発達障がい児の支援」というテーマで講演し、障がいへの理解や、家庭・社会の配慮について講演しました。また 午後からは、倉敷市内の保健、医療、福祉分野などの一線で活躍する人たち５人がシンポジウムを開き、現状や具体的な対応策を情報交換しました。発達障がいは基準が設けにくい即面もあることから潜在化しやすく、子どもたちの１割がこうした障がいを抱えているとも考えられています。倉敷発達障がい者支援センターではこれからも理解を深めるためのフォーラムやセンターでの無料相談などを行っていくことにしています。
