倉敷市大畠のアクセサリー作家カワベ マサヒロさんが工業部品のステンレスのナットから作り出す指輪の制作工程を取材しました。
アクセサリー作家カワベマサヒロ34歳。工業機械の整備士から、ステンレスのナットで指輪を作る作家に転身して10年。今年7月、結婚間近のカップルから結婚指輪を作ってほしいと注文を受けました。9月下旬、注文を受けた結婚指輪の制作に取り掛かりました。ステンレスのナットを輪切りにして、リング状に削り上げたものにさらにヤスリを当てデザインを形作っていきます。「細くて、シンプルなものがいいという要望があるので、二人の間柄や気持ちがずっと変わらないというテーマで作らせてもらいます。二人の一生の指輪を任せて作らせてもらえることがうれしいですね」ステンレスのナットを削り出して6時間あまりようやくデザインした指輪の形ができあがりました。そして、これからがカワベマサヒロの真骨頂、磨きの作業がはじまります。「粗方出来ている感じがするんですけど、削りの工程が半分、残りの半分が磨きの工程です」「ステンレスはステンレスチールというが、ステインは腐食するという意味でレスで腐食しないさびない鉄だから、二人の関係がくすまない、という意味にかけてペアリングにいいのではと言っているんです。ほくは現代アートの作家ではないが、ずっともの創りを続けている暮らしができているということは、それを買ってくれる人がいて成り立っていることなのでとにかく感謝ですね・・・」アクセサリー作家カワベマサヒロは、常に感謝の気持ちを胸にいつまでもくすまない指輪を作るためステンレスのナットにヤスリをあて、ただひたすらに削り続けています。




