国の重要文化財に指定されている大橋家住宅で生け花展が開かれています。
生け花展は、いけばな桑原専慶流岡山の講師、石井慶月さん、室山粋声さん、宮本京泉さんの3人とその門下生によるもので、およそ60点の作品が会場に展示されました。今回はテーマを「花と用の美」とし、200年あまりの歴史を持つ大橋家を背景に邸宅で使用されていた生活民具や着物と組み合わせることで、用である古民具と花の調和がより一層の美を生み出すのではないかと初めて企画されました。こちらは石井慶月さんの作品で、配色にこだわった数種類の菊と紅葉の雪柳を組み合わせ、秋をイメージした生け花に、大橋家住人が実際に着用していた着物を背景にした作品で、色鮮やかな花が空間を明るく演出しています。その他、会場では、表千家倉敷静古会によるお茶席も設けられ、来場者は格式高いたたずまいの中での一服を堪能していました。




