密集地での迅速な消防活動に備えようと倉敷消防署は、倉敷駅前のアーケード街の警防査察を行いました。
査察には、倉敷消防署の職員や、倉敷市消防団倉敷東分団の団員、それに商店街の店主などあわせておよそ50人が参加しました。アーケードでの火災は、店舗が密集しており、一般の火災に比べて火のまわりが早く、大規模火災につながる可能性が高まります。査察では、アーケード入り口の道路幅の測定やアーケードに設置されている送水口などが確認され、参加した署員などは地図上に細かく記入していました。倉敷消防署では、団塊世代の退職に伴い若手署員の育成を課題としていることもあり、今回の査察では、ベテラン署員から若手署員への密集地での消防活動技術の伝承を目的としています。倉敷駅前商店街周辺では、平成16年に16棟、19年に5棟を焼く火災が発生しています。そのため商店街でも独自に自警団を組織するなどして各店の防火意識を高めています。倉敷消防署では今回の査察でつくる資料を基に万が一に備え消防活動のシュミレーションを行うとのことです。




