岡山県内で新種の甲虫が発見されました。現在、倉敷市の自然史博物館でその標本が展示公開されています。
新種の甲虫「マニワシリブトジョウカイ」です。倉敷市の公務員渡辺昭彦さんが、去年5月、真庭市で採集した甲虫が新種と判明しました。倉敷市の自然史博物館にこの甲虫が持ち込まれたのは、発見から間もなくのことでした。学芸員の奥島雄一さんは、大学時代から20年、同じ甲虫の研究を続けていてすぐに新種であると判断しました。
奥島学芸員の論文が掲載された学会誌です。新種の甲虫「マニワシリブトジョウカイ」は、同属のほかの種類と比べ、オスの交尾器に違いがあります。さらに、今回、もう一つの発見がありました。
同じジョウカイボン科の甲虫は、自然豊かな自然林でのみ生息していて今回の発見で岡山県の自然環境は、守られているとも言えます。
新種の甲虫「マニワシリブトジョウカイ」の展示は、21日まで倉敷市立自然史博物館で行われています。
岡山県内では、1、2年に1種前後の新種の発見があるそうです。今回のマニワシリブトジョウカイは、展示後は、自然史博物館で永久保存されるそうです。奥島さんは、珍しい昆虫を捕まえた時は、是非、自然史博物館に持ち込んで欲しいと話していました。




