戦後、フィリピンで元日本兵の助命嘆願運動に尽力した井原市の僧、故・加賀尾秀忍さんの偉業や足跡を学ぶ公開講座が倉敷市で開かれました。
この公開講座は、高野山真言宗備中宗務支所が初めて開催しました。講演では、加賀尾さんから教えを受けた奈良県のおふさ観音寺住職 蜜門光範さんの「いかせいのち」と題した法話を聞きました。加賀尾さんは、第二次世界大戦後、政府の依頼を受けてフィリピンのモンテンルパで死刑や終身刑を宣告された元日本兵の減刑や日本への移管を働きかけました。その後、政府の帰国命令を拒否してモンテンルパの刑務所に留まり、戦犯たちの命を救うことに一身を捧げついには多くの受刑者の帰国を実現させました。蜜門さんは、加賀尾さんと受刑者との会話などを紹介しながら命の大切さを伝えました。




