水島コンビナートで大規模な地震が発生したことを想定した防災訓練が行われました。
訓練は、南海トラフを震源とする大地震が発生したことで、工場内からアルコールと一酸化炭素ガスが漏れ、火災が発生し、ガス中毒重症者も出たという想定で行われました。訓練会場となった倉敷市潮通の三菱化学水島事業所には、消防、警察、海上保安部や地元自治体など10団体およそ500人が参加しました。訓練は、それぞれの組織の連携を主な狙いにおいて、初期処置に加え、火傷やガス中毒者の救護活動、情報の収集、広報などが順次行われました。参加者は、それぞれの組織と連絡を取り合いながら迅速に対処していました。訓練には 石井正弘県知事や伊東香織倉敷市長も参加したほか、県の防災ヘリコプター「きび」も上空から情報収集を行いました。水島コンビナートでは、コンビナート内の9社持ち回りで、年に1回防災訓練を行っています。訓練終了後に石井知事は「迅速かつ的確な行動がとられ、心強く感じた。今年に入って水島コンビナート内で4件の事故が発生しているが、さらに安全操業を目指して行政も連携し取り組んでいかなくてはいけない」と講評しました。




