農水省のまとめによると、今年の夏の猛暑の影響で品質が低下していることが分かりました。エリアの現状を取材しました。
JA倉敷かさや連島支店。連島地区64農家が出荷した新米の品質検査が行われました。新米は、見込みもあわせて830俵あまり。ここでもいつもの年とは違う深刻な問題が発生しています。
こうした影響は、イネの穂が出る8月中旬以降の気温が、平年を2.5℃上回ったことが原因と考えられています。その影響が、ヒノヒカリ1品種に出たことで、県も対策に動き出そうとしています。
ヒノヒカリは、岡山県内でコシヒカリに次いで多くの農家で栽培されている品種です。例年、そのほとんどが、一等もしくは二等の等級がつく優秀な品種でした。しかし、今年は全くその逆の現象が起きています。
農協が農家へ支払う米の概算金は、全国で300万トンといわれるコメ余りなどが原因で低下してきています。規格外ともなると、肥料代も回収できないほどの収入低下につながり農業経営の悪化に追い討ちをかける形となります。
規格外となったヒノヒカリです。白濁など色や形が整っていない粒が全体の55%以上を占めています。しかし、味は変わらないと言われます。




