岡山県備中県民局主催の「水島コンビナート環境体験ツアー」が行われ、新見市の小学生が、企業の環境対策や瀬戸内海の自然環境について学びました。
備中県民局では、去年から高梁川上流地域の小学生を対象にコンビナートのある水島地域を環境学習の場として、環境体験ツアーを行っています。今回のツアーに参加したのは、新見市の3つの小学校の4年生から6年生47人です。JFEスチール西日本製鉄所を訪れた一行は、鉄が作られる仕組みと環境対策について説明をうけました。鉄を1トン作る場合100トンの水が必要です。JFEスチールでは、倉敷市内の住民が使う2週間分に相当する300万トンもの大量の水を1日で使用しています。しかし、そのうちの95%をリサイクルしています。溶鉱炉で発生するガスも鉄の板を加熱する燃料として再利用しています。児童たちは、真っ赤な鋼片が板に延ばされていく厚板工場の内部を見学しながら製鉄工場の実際を目の当たりにしていました。環境体験ツアーの一行は、午後から水島港から船に乗って瀬戸内海の水質調査を体験したり海のゴミ問題について学びました。




