大原家旧別邸の有隣荘の秋の特別公開が、きょうから始まりました。大原孫三郎ゆかりの作家の作品が、展示されています。
有隣荘は、大原家本邸の東隣にあることから、『東邸』と呼ばれていました。特別公開は、年2回、行われていて、この秋の企画展のタイトルは、『東邸―孫三郎の住まい』。展示されているのは、大原美術館の創始者で、新進気鋭の作家たちを支援した大原孫三郎とゆかりのある作家の作品など、21点です。孫三郎が最も早く支援した洋画家の児島虎次郎や、大正から昭和にかけて日本画壇を牽引した土田麦僊など、邸宅に並んだ数々の作品からは、孫三郎の暮らしを彩った当時の情景を思い浮かべることができるようです。さらに、初公開となる孫三郎自身の作品も4点、並んでいます。児島虎次郎と合作した掛け軸や河井寛次郎など著名な作家の窯を使って、制作した茶碗など、作家との密な交流や孫三郎の美術との関わりもうかがい知ることができます。秋の有隣荘特別公開『東邸―孫三郎の住まい』は、今月17日まで倉敷市中央の有隣荘で開かれています。




