古代から現代まで岡山ゆかりの美術工芸を一堂に展示する「岡山・美の回廊」が、岡山県立美術館で開催されています。
会場には、平安時代の9世紀から現代まで1200年にわたる岡山の美の歴史が展示されています。古代の仏像が並ぶ第1章から始まり、水墨画や油彩画、近代工芸など時代やテーマに沿った8章で構成されています。岡山の美術で最も評価が高い水墨画。なかでも、一際目を引くのが総社ゆかりの画僧雪舟の作品です。迫力の『慧可断臂図』。絶筆といわれる『山水図』など画聖とも称えられる雪舟の水墨画 国宝4点は、来場者が感嘆の声をあげるほど注目を集めていました。他にも、精緻なリアリズムと卓越した技巧で国内外で評価される正阿弥勝義や「備前焼中興の祖」と称される金重陶陽などの工芸家。倉敷ガラスの小谷真三さんや写真家の中村昭夫さんなど岡山の美術史を代表するそうそうたる顔ぶれの作品が会場を埋め尽くします。「岡山・美の回廊」は、11月7日(日)まで岡山県立美術館で開催されています。




