郷土で活躍した作家、柚木祥吉郎さんの遺作を紹介する展示が、きょうから倉敷市立美術館で始まりました。
開会式では、柚木さんの息子の爽一郎さんや、柚木さんから教えを受けたノートルダム清心女子大学名誉教授の藤原眸さんなど関係者が、テープカットを行いました。郷土作家遺作展は、倉敷市文化連盟の主催で毎年開かれています。今回取り上げた柚木祥吉郎さんは、東京で生まれ、大学を卒業後は、実家のある倉敷市玉島へ帰り、岡山大学で教授を務めるなど、東京と岡山を行き来して作家活動を行ってきました。会場には、1938年から1986年の間に描いた油絵40点が並んでいます。柚木さんは、弟子を持たない作家として知られています。教授時代に指導するときも、技術を教えるのではなく、絵に対する心構えを伝えるなど、生徒の個性を大切にしていました。
その柚木さんが、描く優しい色使いの風景画や人物画は、柚木さんの厳しいけれど暖かい人柄が表れていると、今もたくさんの人に愛されています。郷土作家、柚木祥吉郎さんの作品展は、11日(月)まで、倉敷市立美術館
で開かれています。




