中秋の名月を前に倉敷市真備町の偉人、吉備真備公を偲ぶ弾琴祭が18日開かれました。
弾琴祭は、真備町妹の小田川のほとりにある琴弾岩周辺にて夕暮れ前から行われました。吉備真備公は、奈良時代の学者であり政治家でもありました。遣唐留学生や遣唐副使として、唐から新しい知識を日本に持ち帰り、当時の政治文化の発展に寄与したことで知られています。催しでは、祭事が執り行われた後、吉備真備公が晩年、琴に合わせ詩を吟じたとされる琴弾岩の上で、地元の演奏家が琴と尺八の音色を披露しました。また、近くの広場では、地域の人たちで作る夜店も軒を連ねました。地元、呉妹小学校の茶道クラブも出店し、学校の休み時間に練習を重ねてきたというお点前を見せ、来場者に無料で抹茶を振舞いました。一方、会場一帯では、呉妹小学校の児童が手作りした灯篭が夜道を照らし、吉備真備公にちなんだ習字や月見風景を描いた絵が来場者の目を楽しませていました。そのほか、ステージでは、地元の子どもたちによる踊りや楽器演奏が行われ、郷土が生んだ偉人の遺徳を偲びながら家族連れらが楽しいひと時を過ごしていました。




