岡山県出身の造形作家 山口敏郎さんの個展が、倉敷市東町の夢サロンはしまやで開かれています。
記憶の種が満天の星が広がる宇宙に飛び込み、大きな爆発をして作品が生まれる。そんなストーリーが会場に展開する山口敏郎さんの個展。山口さんは岡山県瀬戸内市の出身で、現在スペインを拠点に活動を続ける53歳の作家です。もともと油絵を描いていましたが、既製の絵の具を使うことに疑問を感じ、自分で顔料と油を混ぜた絵の具をつくること自体が自分の表現と気付いたことから、新たな作品づくりを進めてきました。山口さんの作品は板や厚紙に直接、何層にも重ね塗りがされ、独特な色合いと立体感が特徴となっています。今回はこれまで旅をしたヨーロッパやアジアでの記憶を色で表現した作品30点が展示されていて、山口さんは「地の記憶」と題しました。作品の深みのある色合いと古い蔵を改造した会場の雰囲気のマッチングを楽しむことも出来ます。山口敏郎さんの個展、地の記憶は今月21日まで倉敷市東町のサロンはしまやで開かれています。




