玉野市大藪地区で「大藪みかん」の収穫が始まっています。
年々減少していた農家の後継者問題に変化が起きているようです。
瀬戸内海の温暖な気候と潮風を受けて育つ大藪みかんは小ぶりで味が濃いのが特徴です。
大正時代に和歌山県の温州みかんを持ち帰って栽培したのが始まりだとされています。
大藪みかんは、生産者の高齢化とともに長年、後継者不足が叫ばれ、かつて30戸余りいた生産者は7戸ほどに減少しました。
ところが、ここ数年で地元や県外出身の30代から40代が訪れ、少なくとも7戸のうち4戸で後継者が決まったといいます。
そのうちの1人、玉野市八浜町の廣畑幸三さんは、大藪みかんの農家が減少していることを知っておととし(2020年)、このミカン畑を引継ぎました。
100年続くミカン畑を守るため、ことしは新たに20本の苗木を植えて、その成長を見守っています。
収穫された大藪みかんは、玉野市の「道の駅みやま公園」や、廣畑さんの経営する八浜町の「ひろはた農園」などで11月末まで販売されています。




