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岡山大学資源植物科学研究所 ケニアの大学と共同研究

この春、文部科学省の共同研究拠点となった岡山大学資源植物科学研究所は、今年度からケニアの大学と共同研究をスタートさせました。その取り組みを取材しました。

共同研究の相手、ケニアのジョモケニアッタ大学は、岡山大学が専門家を派遣し、大学の設立に協力しました。その2つの大学が協力して取り組むのは、次世代作物の開発です。
ケニアを中心とした東アフリカ地域では、作物の生長を阻害する酸性土壌の赤土や水不足、病害の多発などで農業生産が停滞しています。ケニアを視察した前川教授は、農業優等国のケニアも例外でないと話します。

自給率をあげるための方策は、不良環境でも育つ強い作物を作ることです。日本では、酸性土壌や乾燥など様々な悪条件を克服する作物の研究開発が進んでいて、共同研究では、それら次世代作物を東アフリカ地域の作物増産へ結び付けたいと考えられています。
ケニアから2人の研究者が、岡山大学資源植物科学研究所を訪れました。ジュエ・ムガイさん。ケニアのジョモケニアッタ大学の園芸学科長です。ケニアの酸性土壌でも育つ5種類の野生植物の種を持ち込みました。発芽試験を行って、酸性土壌に強い遺伝子を探し出そうと考えています。

共同研究者の山本洋子教授は、日本も得るものが大きいと考えています。

大学研究員のキャサリン・ガマウさん。キャサリンさんは、ケニアで重要な作物の一つバナナに共生し、成長を助ける細菌60種類持ち込みました。共同研究では、これらの細菌の遺伝子を解析して、それを生かすことで食料増産に役立つのではと考えています。

2人は、3カ月倉敷に滞在して研究を進めます。東アフリカの食料問題を解決する新たな取り組み、今後の成果に期待がかかります。

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  • 放送日:2010/09/09(木)
  • 担当者:福島孝治
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