高梁市出身の彫刻家・秋岡信二郎さんの遺作展が、倉敷美観地区のギャラリーで開かれています。
会場には、秋岡信二郎さんの制作初期から晩年の作品まで、およそ50点が並びます。
1927年高梁市成羽町で生まれ、おととし(2020年)その一生を閉じた秋岡さんは、彫刻家として国内外で活動し、倉敷天城高校などの美術教諭として勤務した経験もあります。
今回、倉敷天城高校の教え子が中心となって、遺作展が開かれました。
会派にとらわれない自由な表現を追い求めた秋岡さんは、彫刻を中心に油彩やデッサンなど幅広い作品を手掛けてきました。
彫刻作品には、蝋を使った型に金属を流し込んで作る蝋鋳造という技法が多く見られます。
こちらのブロンズ像も蝋鋳造で作られたものです。
絶妙な凹凸で洋服のしわや柔らかな肌が表現され、光の当たり方や見る角度によって印象が変わって見えます。
そのほか、1970年代研修で滞在したヨーロッパで描いた油彩やパステル画、彫刻家ならではの迫力あるデッサンなども展示されています。
「秋岡信二郎展」は、来月3日まで倉敷美観地区のギャラリー・メリーノで開かれています。




