岡山県立大学の栄養学科の研究室は野生酵母を使ったクラフトビールを開発しました。
こちらが岡山の野生酵母で醸造したクラフトビールです。
岡山県立大学保健福祉学部栄養学科の発酵微生物学研究室では、岡山にゆかりのある植物などから野生酵母を採取し、商品開発に向けた研究を行っています。
大学院2年の藤田沙慧さんは、これまで卒業生が発見したビールの醸造に適した発酵力や性質をもつ21株の酵母の研究を進めるとともに県内のビール醸造所に醸造を依頼しました。
21株の酵母でつくったビールをひとつひとつ比較し、3つ醸造所でそれぞれの醸造所の特色を生かしたビールが完成しました。
笠岡市の六島浜醸造所は、酸味を生み出すキノコ酵母を使ったサワービールを醸造。
桑の実を加えて発酵させることで鮮やかな朱色に仕上げています。
倉敷市の真備竹林麦酒醸造所は甘味が特徴の白桃酵母を使い、真備産の竹の皮の粉を加えて発酵させることで、ほんのり竹が香る緑色のビールに。
岡山市の吉備土手下麦酒醸造所は、フルーティーでスパイシーな香りが特徴のピーマン酵母を使い、瀬戸内の塩やにがりでソルトビールに仕上げました。
ビールのラベルは同じく県立大学のデザイン学部造形デザイン学科3年生の中井春花さんが作成しました。
3社のビールを並べた時にイラストがつながるようにデザインしています。
開発したクラフトビールは4月17日に笠岡市で開かれるイベントで披露された後、倉敷市の酒工房あおえで販売される予定です。




