玉野市の三菱重工マリタイムシステムズで製造された海上自衛隊の新型護衛艦「くまの」の引渡式が行われました。
新型護衛艦「くまの」は全長およそ133メートル基準排水量3900トンで防衛省が2018年に製造を決定した新型護衛艦の2番艦としておよそ3年かけて製造されました。
設備の自動化などによって従来の半分ほどの乗組員で運用が可能で、船体の凹凸を少なくすることでレーダーに感知されにくくなっています。
また、護衛艦として初めて機雷を除去する機能も搭載され、近海の警戒・監視だけでなく多様な任務への活用が期待されます。
三菱重工マリタイムシステムズの玉野本社工場で行われた引渡式には、関係者など100人が出席し防衛省の鬼木誠 副大臣に引渡書が手渡された後、「くまの」に自衛艦の旗が掲げられました。
護衛艦の引き渡しは去年、三井E&Sが事業を譲渡する形で発足した三菱重工マリタイムシステムズとして初めてとなります。
護衛艦「くまの」は今後、海上自衛隊横須賀基地に配備されます。




