今年で廃止から50年を迎えた玉野市営電気鉄道、通称・玉野市電を懐かしむ写真展が、玉野市立中央公民館で開かれています。
玉野市営電鉄は、民間の備南電気鉄道が前身で、1953年に宇野駅を発着点に開通しました。
1960年に今のすこやかセンターがある玉遊園地前駅まで延び、4.7kmの区間を走っていました。
しかし、赤字が続いたため、1972年3月末で19年の歴史に幕を下ろしました。
今年で廃止50年を迎えたことから、その歴史を後世に伝えようと取り組んでいる市民グループ玉野市電保存会が写真展を企画しました。
藤井海岸や玉商店街など、市内各地で撮影された営業運転の様子を写真で紹介しています。
実際に使われていた「サボ」と呼ばれる行先表示板や時刻表など、貴重な資料も見ることができます。
また、香川県の琴平電鉄に売却された玉野市電の車両「760号」の里帰りプロジェクトをはじめとする保存会の活動の歴史も紹介しています。
当時の玉野市電を再現した鉄道模型の展示もあり、歴史を知らない子どもたちにも興味を持ってもらう工夫が施されています。
写真展はあす13日まで開かれています。




