国道2号の慢性的な渋滞の緩和に向け国は、岡山―倉敷間の5つの交差点の立体化を新年度の新規事業に組み込む手続きを進めています。
国土交通省は渋滞の緩和を目指し岡山市南区古新田から倉敷市加須山までのべ5.6キロにある交差点の立体化を新年度の新規事業の候補に選びました。
2号の中でも特に渋滞の激しい古新田、妹尾東、妹尾西、無津、加須山の5つの交差点が対象です。
KCTエリア内では、倉敷市の加須山交差点と早島町の無津交差点が対象となっています。
1日の交通量が7万台を超える早島町の無津交差点です。
岡山市方面に向けた上りでは古新田を先頭に最大で4キロの渋滞が発生するなど慢性的に渋滞が発生しています。
また、渋滞する2号を回避しようと町内の生活道路を車両が通過することによる事故も発生していて、長年、立体化が求められていました。
古新田から無津までの4つの交差点を立体化することで大きな渋滞緩和を目指します。
続いて、倉敷市加須山の交差点です。
倉敷市内で特に渋滞が激しく、国の主要渋滞箇所に指定されている加須山交差点は国道2号と羽島―茶屋町方面を結ぶ県道74号が交わります。
また、この2つの道路に加え、側道もあることから交差が複雑化していて渋滞だけでなく、事故も多発しています。
交差点の立体化により、国道と県道2つの道路で渋滞が緩和されます。
立体化は、現在岡山市の大樋橋西交差点で進められている部分立体と同じ形式で行われる予定です。
今後、第3者委員会で審議し、今月中に新規事業として採択されるか決まる見込みで採択されれば、新年度から測量と設計に着手していきます。
渋滞緩和は、利便性の向上だけでなく物流や観光の周遊性の向上が期待されます。




