県内で建築を学ぶ学生が卒業制作で設計した模型の展示が倉敷市民会館で行われています。
会場には岡山県立大学と岡山理科大学、中国デザイン専門学校で建築を学ぶ学生の作品が展示されています。
作品は集大成となる卒業制作として取り組んだ設計の模型とパネルです。
各学校から選抜された12人の優秀作品が並びます。
設計では実在する場所を舞台にし、地域の賑わい作りや地域資源の活用など学生がそれぞれでコンセプトを決めデザインをしています。
岡山理科大学の吉原知穂さんは玉野市の宇野港を題材に活性化に向けたデザインを提案しました。
玉野市は瀬戸内国際芸術祭の開催地の1つであることからアート作品が鑑賞できる場所やイベントスペース、レストランなどの施設を入れた設計を行いました。
岡山県立大学の太田凪砂さんは美咲町の棚田で稲の育成を調査する観測所の機能などを持たせた施設を設計しました。
宿泊スペースや作業場を棚田の風景にとけこむデザインに仕上げています。
その他、浄水場跡の再生に向け温浴施設を備えたデザインの作品や岡山市にあった京山ロープウェーを活用した作品などどれも学生の柔軟な発想が感じられます。
この作品展示は日本建築家協会が学生卒業設計コンクールとして毎年、全国で実施しています。
岡山県では25日に選考会が行われ選ばれた1作品が全国大会に出品されます。
作品の展示は、今月26日まで倉敷市民会館で行われています。




