倉敷市児島の野﨑家旧宅で、毎年恒例の雛人形展が開かれています。
会場の展示館には、野﨑家が代々所有してきた雛人形や雛道具などおよそ200点が並びます。
江戸から昭和のものまでさまざまな品が揃う中、特に貴重とされている享保雛は、元岡山藩主の池田家から譲り受けたものです。
女雛は冠まで入れるとおよそ80センチあり、古くから残る享保雛としては日本最大級の大きさを誇ります。
こちらの古今雛、男雛は金糸の煌びやかな着物をまとい、女雛は長い袖に鷲や松の刺しゅうが施されています。
この派手で存在感のある見た目から、「長袖雛」や「見栄っ張り雛」とも呼ばれています。
そのほか、京都の名工・大木平蔵が手がけた雛人形の数々や、5代目当主の丹斐太郎が孫に贈ったとされる着物、着せ替え人形として親しまれた市松人形なども合わせて展示されています。
「野﨑家のお雛様展」は、4月3日まで開かれています。
また、地元の民家から30組を超える雛人形が集まる「おひな同窓会」は、今月19日から来月6日まで野﨑家別邸迨暇堂で開催される予定です。




