玉野市の工業の活性化について考える「玉野市工業振興会議」が開かれました。
この会議は平成9年から開かれていて、玉野市の工業を発展させていくために、有識者や工業関係者経済団体、行政関係者が集まり意見交換を行います。
今回は会議の委員長を務める岡山大学の高城幸治教授を始め15人が集まり、それぞれが工業振興のために行っている取り組みや、現状・課題点について報告し話し合いました。
会議では玉野市の工業を支えている造船業などが受けている新型コロナの影響が話題に上がりました。
中国や韓国の会社に押され、受注量が少なくなっている中、コロナの影響で資源の調達が遅れ納期の達成が難しくなっており、製造に時間のかかる造船業では長期的な影響が懸念されています。
また、ここ2年間コロナ禍でインターンシップなどが中止になり、地元の若い働き手を確保する機会も減っていることが課題となっています。
会議では、オンラインと対面コミュニケーションをうまく使い分けることが、課題解決にむけて重要になると示されました。
例えば、高校生向けのオンライン合同企業勉強会などを開くことで若者たちに玉野市の企業とその魅力を知る機会を提供していくことなどが挙げられました。
玉野市工業振興会議では「工業振興に係る基本方針」を5年ごとに設定し改めています。
現在の基本方針の期限が令和5年度末までであることから、新たな基本方針の策定に向け今回の会議で出た意見を元に来年度から準備を行っていきます。




