浅口市の寺に伝わる「ミイラ」に関する謎を解明しようと大学教授や民俗学者などが協力して研究プロジェクトをスタートさせました。
そこには、どんな真実が待っているのでしょうか。
けさ(2日)倉敷芸術科学大学へ浅口市鴨方町の圓珠院の住職が寺が所蔵するミイラを持ち込みました。
箱から取り出されたのは、人魚のミイラです。
下半身には魚のような鱗や尾びれがあり、上半身はサルのような見た目で毛髪や爪、歯などが確認できます。
倉敷芸科大と岡山民俗学会、倉敷市立自然史博物館は、圓珠院の協力を受け、「人魚のミイラ」研究プロジェクトを立ち上げ、科学的な分析を進めていきます。
ミイラに添えられた書き付けには、江戸時代に現在の高知県・土佐の沖合で魚の網にかかったと記されていて、明治以降に圓珠院へ納められたとみられます。
今回の研究ではX線CT検査や遺伝子分析を行い、人魚とされるミイラの構造や、ミイラを作るための当時の防腐処理技術などを調査します。
さらに、人魚には不老不死や疫病流行の予言などの言い伝えもあるため、このミイラが作られた当時の背景を民俗学の視点でも研究していきます。
「人魚のミイラ研究」は、今月4日まで検査や解析を行い、来月中旬に途中経過を、今年9月には研究結果を報告する予定です。




