埼玉県の医療器具メーカーが開発した人工呼吸器に用いる人工肺の組み立てを総社市の障がい者福祉事業所が担うことになりました。
こちらが、使い捨てタイプの人工肺「エコラング」です。
医療用の人工呼吸器を患者から一時的に取り外すとき、代わりにこの人工肺を使います。
機械が誤って作動しないようにするためです。
新型コロナの感染拡大で人工呼吸器の需要が増え、医療従事者のコスト削減や衛生上のメリットを高めるため埼玉県の医療器具メーカー三幸製作所が開発しました。
この組み立てを担うのが、総社市内の3つの障がい者福祉事業所です。
ゴム製の本体と紙製のカバーなど4つの部品を組み立てます。
メーカーの三幸製作所は、総社市とモノづくり産業に関するパートナーシップを締結していて、去年4月には医療用吸引器に使われる使い捨て容器の部品の組み立てを、市内の障がい者福祉事業所に委託していました。
今回の仕事も医療用器具のためやや難しい作業ですが、三幸製作所は、これまでの実績を高く評価して委託しました。
総社市内の障がい者福祉事業所に年間6万個の製造を委託する計画です。
【インタビュー】
三幸製作所 金坂良一 社長
就労支援B型事業所がじゅまる 高杉裕美 代表
新たな業務委託を受け総社市の片岡聡一市長は、雇用の人数だけでなく、生活の質向上、生き甲斐を得られる環境づくりに改めて意欲を示していました。




