フードロスや子どもの貧困問題の解決を目指す倉敷市のボランティア団体が、廃棄食材を使った缶詰を子どもたちに届けています。
食品加工の過程で廃棄になる肉や魚、形が不揃いな野菜などを使った缶詰「コノヒトカン」です。
缶詰は「ニク」と「サカナ」の2種類。
缶詰1つをご飯2合に混ぜるだけで、カルシウムやたんぱく質が豊富に摂れる料理を簡単に作ることができます。
倉敷市を拠点に活動する「コノヒトカンプロジェクト」は、フードロスと貧困問題の解決をしようと、今月からこの缶詰を県内の児童養護施設やこども食堂などに贈り始めました。
このプロジェクトには、地域課題解決の探求学習を行う岡山高校の2年生も参加しています。
コノヒトカンの試食やラベル貼り、ホームページのデザインに協力したほか、生徒たちが授業の中で牡蠣の貝殻を肥料に栽培したお米「ツバサクラ」も缶詰と一緒に配れるよう用意しました。
コノヒトカンプロジェクトの代表の三好千尋さんは、去年4月に新型コロナの影響を受けた飲食店が共同で手作り弁当を販売するマルシェを開催。
その際に、弁当を買いに来ることが出来ない子どもや家族も支援したいと考え、このプロジェクトを発足しました。
岡山県の食品加工業者や缶詰工場、料理長団体などが協力し、すべての製造工程を県内で行うことで地域の活性化も目指しています。
コノヒトカンプロジェクトは、年に2回クリスマスとこどもの日の時期に缶詰を配る予定です。
今月18日には、倉敷市の水島こども食堂ミソラ♪で、コノヒトカンとツバサクラの30セットを子どもたちに届けます。




