水島臨海鉄道は所有する国鉄時代の車両を再塗装や整備をして復活させようとクラウドファンディングで資金を募っていました。
資金が集まり3両あるうちの最初の車両の再塗装がきょう(10日)行われました。
水島臨海鉄道は昭和30年代に国鉄の車両だったキハ205や国内で唯一残っているキハ37と38形式など貴重な車両を所有しています。
しかし、老朽化でエンジンが動かない車両や車体の腐食が進んでいることから整備や再塗装する資金をクラウドファンディングを活用して募ってきました。
クラウドファンディングには目標金額の1300万円を大きく上回る約2300万円が全国から集まり達成しました。
最初に修復を行う車両は昭和58年に製造されたキハ37形式です。現役で運行している車両で車体の腐食が進んでいました。
キハ37形式は11月から塗装をはがしサビなどによってデコボコになっていた場所をパテで埋める作業が行われてきました。
きょう(10日)は1ヵ月の下地の作業が終わり塗装が行われました。塗装する色は赤11号と呼ばれる鮮やかな赤色。
この色はこのキハ37形式が製造された当時の色です。
この復活プロジェクトでは国鉄時代の色を再現し再び生まれ変わらせようという計画です。
塗装作業には専門スタッフがあたり手際よく車両に赤色の塗料を吹き付けていきました。
3回の重ね塗りを終えた車両は製造当時のまぶしい赤色に姿を変えました。
キハ37形式は今後清掃作業などを行い今月15日から新しくなった姿で営業運行します。
今後はキハ38形式が1ヵ月かけて再塗装が行われその後キハ205の整備が行われる予定です。
今回再塗装されたキハ37の運行ダイヤは水島臨海鉄道のホームページで確認できます。




