ロウソクの灯りで照らされた総社市の阿宗神社で、30日(金)阿曽の火祭りが行われました。
阿曽の火祭りは、鬼ノ城山頂で採火された火を花火大会の種火として岡山市へ運ぶ前夜祭として行われています。たいまつを掲げ古代装束に身を包んだ行列が鬼ノ城の麓にある阿宗神社に到着します。桃太郎伝説では鬼として描かれる「温羅」役の石尾彰久さんと温羅の妻「阿曽姫」役の林 芽衣さんらは、徒歩で山を下って山頂で採火した「温羅の火」を神社まで運びます。1,100本のロウソクで幻想的に浮かび上がった神社境内では、地元阿曽小学校の児童8人が朗読劇「温羅と桃太郎」を披露しました。温羅が鬼ではなく百済の王として描かれた新説の桃太郎伝説で訪れた人たちは、古代の鬼ノ城周辺に思いを馳せていました。神社に一晩置かれた火は、翌日、岡山市の花火大会会場まで送り届けられました。




