岡山県備中保健所などは、新型インフルエンザ対応研修会を開き、流行時に必要な対策について学びました。
研修会には、県内の学校や医療機関の職員などおよそ350人が出席しました。講師は、山形大学医学部の准教授で、元国立感染症研究所の職員、森兼啓太さんが務めました。日本では、昨年4月に、新型インフルエンザが発生して以来、重症者や死亡者を最小限にするため、監視体制の強化や医療体制の整備を行ってきました。しかし、今年6月の「新型インフルエンザ対策総括会議」の報告書では、問題点が指摘され、対応の改正を行うべきとされました。森兼さんは、報告書の内容を踏まえて、前年度の対応を振り返り、「患者が増えてくると入院病床が確保できなかったり、抗ウイルス薬が配布できなかったりした。」と反省点を伝えました。そして、今年度の対策について「保健所などと連携をとり、流行の立ち上がりを察知することが重要。患者増加時の対応の準備を行うことが、流行を防ぐことにつながる。」と話しました。参加者は、それぞれの職場での今後の対応について学ぼうと熱心に話を聞いていました。




