倉敷市児島の稗田八幡宮で、江戸時代から明治時代にかけて氏子から奉納された絵馬が初めて修復されました。
稗田八幡宮の氏子総代と、作業に関わった業者のあわせて7人が、修復を終えた絵馬19枚を社殿に運びました。
最も古いとされるのが、1848年、嘉永元年に奉納されたこちらの絵馬です。
城のお堀で合戦を繰り広げている様子を木の板に直接描いたものです。
氏子の名前が書かれているのも確認できます。
稗田八幡宮の絵馬は、長年社殿に掲げられていたため、しみやカビなどの汚れがありました。
そこで、氏子総代が修理を検討。
愛知県瀬戸市の仏像修復師・蟹江昇さんが代表を務める工房で1年かけて直したそうです。
19枚ある絵馬は、合戦を描いたものが多く、歌舞伎や絵巻物のような表現や奇妙な表情のトラを人間が退治しようとする描写など、さまざまです。
修復された絵馬は、今月16日からの秋の例大祭で、披露する予定です。




