玉野市の常山山頂では、戦国に世に敵陣と戦って討ち死にした女軍を供養する祭りが開かれました。
常山女軍塚の供養祭は、常山観光協会が主催する荘内地区の恒例行事です。天正3年(1575年)、常山城は、織田氏と毛利氏の覇権争いに巻き込まれ、毛利勢の総攻撃を受けました。落城を前に、城主・上野隆徳の妻・鶴姫をはじめ侍女34人は、敵陣に切り込み最後の戦いを挑みましたが、かなわず、自害したと伝えられています。供養祭では、女軍塚に線香と花を供えたあと「常山城落記」の口説きにあわせて地踊り「かっからか」を奉納しました。奉納踊りには、玉野地踊り保存会や荘内地区の舞踊愛好グループ「徳知寿会」、地元宇藤木婦人会の有志、約100人が参加しました。太鼓の音と音頭とりの名調子に合わせた地踊りで、戦国の世にはかなくも無残に散った女軍たちの霊を慰めました。




