岡山県内では連日3ケタの新規感染者が出ていて、デルタ株の感染力の強さが想像されます。倉敷市の状況をもとに最近の傾向をお伝えします。
倉敷市の人口10万人あたりの新規感染者数は、8月12日から18日の間で102人と、前の週から3倍近くに跳ね上がりました。
第4波のピーク(5月7日~13日=56人)のおよそ2倍です。
感染要因でみると、経路不明が4割を占めていますが、わかっているもので一番多いのが家族の間での感染となっています。
これは全体の3分の1を占めています。
1週間ごとの自宅療養者の推移をみると、8月に入ってから急に増え、今月22日時点で400人を超えました。
これは第4波のピークの時の2倍です。
倉敷市保健所によると、病床の確保や療養施設のひっ迫などを理由に軽症患者などを自宅療養にしています。
自宅療養者には家庭内での感染防止のアドバイスを行っていますが、感染力が強いため歯止めが利かないのが現状です。
また、ワクチン接種の効果なのか、第5波で高齢者の感染割合が急激に減りましたが、感染リスクが全くないわけではありません。
8月に入ってからの60歳以上の高齢者の新規感染者数でみると、3週間前は一人もいなかったのに、直近1週間は36人と急に増えています。
保健所では、「ワクチンを接種したからといって感染しないわけではない。油断せずにマスク・消毒・三密を避けるなど感染防止対策を続けてほしい」と呼び掛けています。




