三菱化学と旭化成ケミカルズは、来年4月に共同出資会社を設立し水島地区のエチレンセンターを統合します。
倉敷市の水島コンビナートには、三菱化学と旭化成ケミカルズがそれぞれ一基ずつエチレンプラントを保有しています。エチレンは、石油化学製品の基礎原料で近年、大幅に需要が減少し中東などでの大型石油化学設備の稼働によって供給過剰が予測されています。水島コンビナートの生産能力は、現在、両社で年間およそ100万トンで今後、エチレン需要の3割減を前提とした設備の集約が進められます。きょう開かれた会見では、今月誕生したJX日鉱日石エネルギーなど石油精製との連携も視野に入れた水島地区の地域力強化に取り組んでいくことが強調されました。両社のエチレンセンターの統合は、今後、様々な連携を進める上で足がかりになりそうです。




