去年の県大会でベスト4に進出した新田中学校。しかし、去年のレギュラーは一人もおらず、新人戦では1回戦負けを喫するなど、新チームになってからは苦戦を強いられました。
新年度になってからは、尾野監督の下、打撃に磨きをかけ、打ち勝つチームを目指してきました。備南東地区予選では、まさに目指してきた野球が結果へとつながりました。予選4試合で完封勝ちした試合はないものの、打線が奮起し、取られた点よりも多くの点を奪って準決勝まで勝ち上がりました。
打撃のいいチームにあって、尾野監督はチームのキーマンとして2人の選手を守りの要として挙げます。
その一人目はキャッチャーの佐藤選手です。備南東地区の大会2日前に右手の指を骨折しましたが、それでも試合に出場し、チームを盛り立てました。
つづいて2人目は、ショートの松浦選手。安定した守備も去ることながら、尾野監督は「声の連携」=守備のときの支持する声や仲間を励ます声など、コミュニケーションに期待を寄せます。
県大会でもマウンドに上がるのは3年生の左腕・西村選手と、2年生の右腕・谷選手の2人です。尾野監督は「2,3点は取られても仕方ない」と言い、練習の大部分に時間を割いてきた打撃に、打ち勝つ野球を期待します。
新人戦1回戦負けからスタートした今年のチーム、鍛え上げてきた打線で、この夏、去年の先輩たちが残した「県大会ベスト4」に迫ります。




