玉野市を拠点に被災者支援や防災・減災の活動を展開している団体「おかやま笑顔プロジェクト」が、体が不自由な人の避難を助けるため、新たにストレッチャー付き車両を導入しました。
災害支援を行う一般の団体がストレッチャー付き車両を持つのは岡山県内で初めてだそうです。
新たに導入した車両がこちらです。
もとは兵庫県内で使われていた救急車です。
緊急走行のための赤色灯は取り外しましたが、酸素吸入器など中にある設備はそのまま使えます。
この車両は、岡山県内外で災害時の被災者支援などを行っている一般社団法人epoおかやま笑顔プロジェクトが、クラウドファンディングを活用して導入したものです。
このストレッチャーは救急車のものと同じで、ベルトや車輪がついていて、高さ調節も可能です。
防災士や看護師など現在、県内外の17人が所属する「おかやま笑顔プロジェクト」は2018年7月の西日本豪雨災害をきっかけに結成された団体です。
当時、水害に遭った倉敷市真備町の病院から自力で避難できない患者の搬送を手伝った経験をもとに、ストレッチャー付きの車両導入に向け動き始めました。
クラウドファンディングは今年1月からおよそ2ヵ月間で、目標を上回る114万円の支援をうけ、成功しました。
「逃げ遅れゼロ」を目指して、災害支援の現場で活躍が期待されるストレッチャー付き車両ですが、おかやま笑顔プロジェクトでは、有事の時だけでなく、幅広く住民に知ってもらう活動を展開していきます。




