昔ながらの素材と工法で古民家の土間をつくるたたきの土間づくりの体験会が倉敷市内で開かれました。
体験会を開いたのは倉敷市山地の建築事務所にしだ建築工房です。
かつて農機具などを置いていた築100年の納屋で昔ながらのたたきの土間作りを体験してもらおうと開かれました。
たたきとは、真砂土・砂利などに消石灰とにがりを混ぜたもので、このたたきを床に敷いて叩いて固めていき土間にする日本の伝統的な建築工法のひとつです。
体験会には地域の人たちなど約10人が参加し、木ごてを使って床に敷いた材料を何度も叩いていきました。
土間は家の中にある土足のままで入ることのできる場所です。
土間の歴史は古く、縄文時代の竪穴式住居がはじまりといわれていて、昭和初期までは土間のある家が多くありました。
自然素材を使った土間は環境にやさしいことに加え、湿度調整の役割も果たすとのことで現在注目を集めています。
叩けば叩くほど丈夫な土間ができるとのことで、参加した人たちはタコと呼ばれる木槌を使うなど昔ながらの工法でしっかり固めていました。
体験会を企画したにしだ建築工房では、材料はホームセンターなどで気軽に入手できるので、DIYで軒下のスペースを土間にするなどして多くの人に土間のよさを感じてもらいたいとしています。
完成した土間のスペースは今後、地域の人たちの交流の場やギャラリーなどで活用する予定です。




