航空宇宙産業への進出とビジネス化について考えるフォーラムのオンライン配信が倉敷市で行われました。
「航空宇宙産業」とは宇宙空間などで活躍する航空機やロケット、それに月面を探査するロボットなどを製造する産業のことを指します。
倉敷市では水島地域などのおよそ50の企業や個人でつくる研究会通称MASCが2017年に発足しています。
機体に操縦士が乗らずに空を移動する中国製の「空飛ぶクルマ」を会員が購入し、瀬戸内海の離島を結ぶなどの新しい事業での活用をめざし、試験走行の可能性を探っています。
MASC主催で倉敷市芸文館から生配信されたフォーラムにはおよそ300人の関係者が参加し、「宇宙ビジネスコンサルタント」や大学教授などさまざまな分野の有識者がビジネスモデルなどを説明しました。
慶応義塾大学の中野冠教授は「空飛ぶクルマ」が実用されれば岡山駅から鳥取駅まで電車(特急列車)で1時間45分かかるところをおよそ30分で移動できると想定しています。
新たなビジネスが期待できる一方で、天候に左右されることや導入を考える企業が少ないこと、住民のプライバシーの保護をどうするかなどの課題が挙げられました。
MASCは今年4月に研究会から一般社団法人に変わり、より活発にプロジェクトを進めていきます。




