倉敷市立美術館では、企画展「植物を愛でるー木・草・花をめぐる表現ー」が開かれています。
会場には倉敷市立美術館が所蔵する植物にまつわる絵画や陶芸、木工芸など54の美術作品が展示されています。
咲き誇る花の美しさ、木々の生命力の強さは古くから人間の心をとらえ、美術作品の主要な題材となりました。
絵画では桜や紅葉など四季の移り変わりを印象づけるものとして描かれ、工芸においても壺や皿の伝統的な絵柄として多く用いられています。
また、多種多様な木の種類に恵まれた日本では、木の素材そのものの特色を生かした木工芸作品も制作されています。
明治から昭和にかけて活躍した倉敷市出身の洋画家寺松 国太郎が、能の演目「杜若」に着想を得て、金地の屏風に油彩で描いた作品「花之精図」です。
西洋と東洋の感性が融合した不思議な魅力を持つ作品は見る人の心を惹きつけます。会場に訪れた人は、様々なジャンルの美術作品に表現された植物の魅力に触れていました。企画展「植物を愛でるー木・草・花をめぐる表現ー」は5月30日まで倉敷市立美術館で開かれています。




