高齢化の進む社会で、退職後をどう過ごすか。美味しいものを自分で作って食べるという自給農業をしながら老後を楽しく過ごすスローライフを実践している人をご紹介します。
総社市日羽作原の原瀬宣良さん75歳。定年退職後、第二の務めも終え、70歳から農業に専念し、現在は、15アールの畑でフジミノリやピオーネといった5種類のブドウを栽培しています。原瀬さんは「自分で作ったものを
自分でおいしく食べる。しかも、最低限の生活ができるだけのお金は、儲ける。たとえば、ブドウでも特化したもの糖度の高い美味しいブドウを作って利益を得る。そういう農業ならやっていけるんじゃないかと思う」といいます。原瀬さんは、ミツバチを飼ってハチミツを採る養蜂にも取り組んでいます。実祭にハチミツが採れるまで10年も掛かったそうです。しかし、何事も研究熱心な原瀬さん、養蜂やブドウ栽培のほかに自分の家で食べるほとんどの野菜やミカン、ナシといったくだものを手作りしています。原瀬さんは、「手間をかけた分だけおいしいものができるから老後の土いじりは最高ですよ」といいます。さらに、「できたものをおいしく食べるための貯蔵や加工方法を考えれば、おもしろい農業ができると思う」と安全でおいしいものを作ることにこだわった楽しい老後の農業を地域に広めていきたいと考えています。




