ヘルパーの資格を持っていない人でも講習を受講すれば障害者のガイドヘルパーに就くことができる初めての講習会が10日、倉敷市で行われました。
バスで中庄駅に移動しているのは軽度の知的障がいのある人と、今回の講習会の受講者です。講習会は障がい者の支援団体倉敷地域自立支援協議会が呼びかけて開きました。障がい者と受講者2人の3人組みで電車で倉敷駅まで向い昼食や買い物に同行する実習で、切符の購入や、電車の乗り降りまた買い物中の困りごとに対応するための研修です。本来、こうした障がい者の移動介助などをするガイドヘルパーはホームヘルパー2級の資格が必要ですが、資格を取るのに費用が多くかかることなどからヘルパー不足は深刻な問題となっています。こうしたなか、倉敷市と早島町は2日間の講習を受けることでガイドヘルパーに就くことができるように仕組みを変えました。初めての講習会では100人の応募者の中から選考された将来、ヘルパーを目指す学生や主婦など33人が受講し、外出実習に臨みました。講習会を開いた倉敷地域自立支援協議会ではヘルパーの裾野の広がりに期待していて、来年以降も講習会を開きたいとしています。




