高梁川による「水害」を歴史資料から読み解く報告会が倉敷市真備町で開かれました。
この報告会は平成30年7月豪雨など全国的に自然災害が多発していることを受け、地域の人々に防災意識を高めるきっかけにしてもらおうと倉敷市が開いたものです。
今回は、講師として倉敷市の職員3人と岡山大学名誉教授の倉地克直さんの4人が江戸から明治にかけて起きた高梁川での水害について報告しました。
明治時代に役人が県に提出した嘆願書には、木の枝や石を束ねたT字型の土のうを沈めて川幅を狭め、川の真ん中の流れを速くすることで底に溜まった土砂を押し流す装置の設置を求めたことが記されていると紹介されました。
実際に高梁川に設置されたものの、画期的な効果はそこまでなかったとされています。
■倉敷市 歴史資料整備室 山下洋さん
「新しい工法を導入してなんとかしようとした人々の努力は評価されていいのではないか」
参加者46人はメモを取るなど貴重な話に耳を傾けていました。
今回の資料などは倉敷市の災害関連資料としてホームページに掲載されています。
※検索「倉敷市 歴史資料整備室」
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